セーフガーディング研修講座を行います!

今年の「#学校ムリでもここあるよ」キャンペーンは、老舗フリースクールで約20年前に起きた性暴力事件と、その後の対応を鑑み、キャンペーン期間に居場所に訪れる子ども達が安心して訪れられるように

登録される参加団体へ「セーフガーディング研修講座」の参加と、キャンペーン共通の「スタッフ・ボランティアが子ども達へ約束すること(仮)」の掲示(入口や居場所の誰でも見えるところに)、これらに反することが起きた場合の報告を必須としてお願いしました。

セーフガーディングって?

セーフガーディングとはなんでしょうか?

この活動に取り組むセーブ・ザ・チルドレンのホームページによると、

子どもの セーフガーディング とは

関係者による虐待や搾取など、
子どもの権利に反する行為や危険を防止し、
安心・安全な活動と運営を目指す組織的 取り組みです。
疑念が生じた場合の対応と再発防止も含む包括的なものです。

(セーブザチルドレン「子どものセーフガーディング 子どもにとって安心・安全な組織づくり」より)としています。

団体の「指針」やスタッフがとるべき「行動規範」を立てるだけでなく、
周知予防報告対応 を通して一貫して、

「虐待や搾取をはじめ、子どもを傷つけるどのような行為も許さない環境づくりと、その予兆やSOSを見逃さない取り組み」
を指します。

研修講座を受けてきました

今年度、キャンペーン自前のセーフガーディング研修講座を開くにあたり、実行委員会の「研修講座担当メンバー」もセーブ・ザ・チルドレン主催のセーフガーディング研修講座を受けてきました。

私たちの他にも、学童保育やスポーツ団体など、日本国内の様々な子どもに関わる団体が参加していました。全体で4時間と言う長丁場でしたが、理解を深めるためのクイズやそれぞれの現場を振り返るワークありと、あっという間の時間でした。
研修後も、参加したメンバーで振り返りと、自前研修にどの部分を生かすかの話し合いを行いました。

参加メンバーの感想の一部を紹介します

自分たちの現状を出したり、通報が難しい原因に思いを巡らせたりと自分たちの実践に引き寄せた時間を持てたことがよかった。クイズとその後の解説が大切だと思いました。実際の行動規範と結びつけて「なぜそう思ったのか」を考えるのが大切だっと思います。

クイズは結構悩むものもあり、これを同じ団体内のスタッフとやるだけでもスタッフ同士の意識の差を埋められるなと思いました。
広報や、採用(スタッフだけでなくボランティアも)の際の誓約書や研修、報告のルートをつくっておくことなどの工夫も自団体の活動にもとても参考になりました。
最後のワークショップの、セーフガーディングに抵触する事柄について、何が相談・通報を阻む壁となるか、その障壁を取り除くために何が必要かを、スタッフの立場、子どもや若者、保護者の立場でそれぞれ考えたのがとても良かったです。セーフガーディングを形骸化しないためにとても大切なことだなと思いました。
全体を通してスタッフの行動規範や場のルールが「明文化されている」ことの大切さを感じました。

 

8月14日に研修講座を行います

さて、参加団体の皆様には事前にお伝えしている通り、8月14日にオンラインでセーフガーディング研修講座を行います。
研修ということで、一方的ではなく、皆様が日頃現場で感じられている悩みや疑問にも応えられるようなものにしたいと考えています。

詳しい参加方法や時間は登録団体の皆様に追ってご連絡差し上げます。
訪れる子ども達が安心して訪れられるように、#学校ムリでもここあるよ実行委員会も一生懸命準備に取り組んでいますので、皆様のご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。