#学校ムリでもここあるよキャンペーン を2024年度も実施します。

2019年度にスタートした「#学校ムリでもここあるよキャンペーン」。

今年度は「特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク」「特定非営利活動法人チャイルドライン支援センター」の協力、また「令和6年度 独立行政法人 福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」の助成のもと、学校や家庭の他にも安心できる居場所や相談場所があると良いと考える様々な実践者によって構成する「特定非営利活動法人多様な学びプロジェクト」が主催、「#学校ムリでもここあるよキャンペーン実行委員会」の共催にて開催します。

厚生労働省と警察庁によると、2022年の1年間にみずから命を絶った小中学校や高校の児童、生徒は514人と、統計がある昭和55年以降で初めて500人を超え、過去最多となりました。

また、政府の「2022年自死対策白書」によると、2020年に自死した19歳以下は763人、日本における10代の自死は国際的にみても深刻で、若い世代で死因の第1位が自死となっているのは、先進国(G7)では日本のみです。

令和4年版自殺対策白書/厚生労働省

厚生労働大臣の指定法人・いのち支える自殺対策推進センターは過去12年間の自殺者の記録をもとにかつてない規模で分析を行いましたが、その中で10代の自殺が多く起きる時期は夏休み明け(令和元年は休校明けと夏休み明けの2つの山)、登下校の時間帯で、自殺をする前の1番多い発信は「学校に行きたくない」でした。

学校という場が、ある子ども達にとって死を選ぶほどの心の負担になり、また周囲にそのことを相談できる関係がないことが感じられます。

学校に行きづらさを抱えながら通っている子が中学生の約1割程度存在していることも、最近の調査でも明らかになっています(2018「不登校傾向にある子どもの実態調査」日本財団)。

この様な子どもの自死の問題に対して、ここ数年は様々なメディアで夏休み明けの子どもの自死率が高いことが取り上げられ、命を削ってまで学校に行くことはないというメッセージを見聞きする機会は増えました。私たちの取り組みも一助になってか、大人たちが学校や家庭の他にも、安心できる居場所や相談場所があると良いと考える風潮は広まってきました。

でも、子ども達はどこに逃げればいいのでしょうか?

相談する人や居場所がない、学校に行くのがつらい、生きづらいと考える子ども達に、私たち大人は何ができるのでしょうか?

そこで、2024年8月19日(月)〜9月9日(月)のキャンペーン期間中、特設サイトcocoaru.orgにおいて、学校や家庭以外でも、安心できる居場所や相談場所を紹介することを通して、

「学校以外の場でも子ども達を受けとめるよ」

「社会全体で子ども達を見守っているよ」

と、子ども達に伝えます。

またオープニングイベントを実施し、地域、家庭、学校で、SOSのサインを発している子どもの気持ちに気づき、寄り添う大人を増やすことで、子どもの自死を社会全体で防ぐこと目指します。