#学校ムリでもここあるよキャンペーン2023 オープニングイベント参加受付中

 

「学校に行きたくない」という、子どもたち

大人の自死が減っている一方で、10代の自死は2010年以降増加し続けています。10代の死因の1位が自殺の国は、先進国7カ国の中で日本だけです。厚生労働大臣の指定法人・いのち支える自殺対策推進センターは過去12年間の自殺者の記録をもとにかつてない規模で分析を行いましたが、その中で10代の自殺が多く起きる時期は夏休み明け(令和元年は休校明けと夏休み明けの2つの山)、登下校の時間帯で、自殺をする前の1番多い発信は「学校に行きたくない」でした。学校という場が、ある子ども達にとって死を選ぶほどの心の負担になり、また周囲にそのことを相談できる関係がないことが感じられます。学校に行きづらさを抱えながら通っている子が中学生の約1割程度存在していることも、最近の調査でも明らかになっています(2018「不登校傾向にある子どもの実態調査」日本財団)。
私たちはその問題を少しでも解決できないかと考え、2019年より学校や家庭以外でも、安心できる居場所や相談先があることを特設サイトで紹介するキャンペーンを展開してきました。また、キャンペーン開始のタイミングに合わせ、子どもの自死を社会全体で防ぐためにできることを考えるオープニングイベントを行ってきました。

「こどもまんなか」ってどういうこと?

今年のオープニングイベントは、『「こどもまんなか」ってどういうこと?〜居場所づくりの実践からから考える〜』がテーマです。ご承知のとおり2023年4月に子どもたちを取り巻く社会状況に一つ大きな変化がありました。こども基本法の施行と、こども家庭庁の設置です。日本において子どもの権利の保障が基本法として明記され、こども家庭庁が子どもを取り巻く課題に一元的に取り組んでいくことになりました。そのこども家庭庁では「こどもまんなか」というスローガンを掲げていて、一人ひとりの子どもの声を聴き、最善の利益を考え政策に反映していくとのこと。そこでキャンペーンとしても「こどもまんなか」とはどういうことなのか、実際に小学生〜高校生までそれぞれの年代に触れる機会の多い居場所の運営者をゲストにお招きし、大人からの目線ではなく、子どもをまんなかにした居場所のあり方、子どもとの関わり方について考えます
子どもをもつ保護者の方、それぞれの年代の子どもと関わるフリースクールやプレーパーク、こども食堂など、地域の居場所の運営者の皆さん、教員やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど学校関係者、行政の皆さん、こどもを真ん中にして、こども達も主人公になれる学校や社会に変わることで、生きづらい、行きづらい子どもたちが減るように一緒に学びませんか?

開催概要

テーマ
「こどもまんなか」ってどういうこと?〜居場所づくりの実践からから考える〜
日時
2023年8月20日(日)19:30〜21:30(予定)
会場
Youtubeでのオンライン配信
参加費
無料
※本キャンペーンは皆さんからの寄付のみで運営しています。
ご協力いただける方は、申込サイトで寄付チケットのご購入をお願いします。
参加方法
チケットサイト(https://cocoaru2023.peatix.com)よりチケットをご入手ください。
スケジュール(予定。変更になる可能性があります)
19:30 開会挨拶、実行委員会よりキャンペーン趣旨説明
19:35 イントロダクション
19:45 登壇者 話題提供およびクロストーク
21:05 質疑応答
21:25 総括
21:30 閉会
主催団体
#学校ムリでもここあるよキャンペーン実行委員会

 

登壇者プロフィール

栗林 知絵子

認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長
民生委員児童委員・休眠預金等活用審議会専門委員

東京都豊島区在住。2004年より池袋本町プレーパークの運営に携わり地域活動を始める。自他共に認める「おせっかいおばさん」である。地域の子どもを地域で見守り育てるために、プレーパーク、無料学習支援、子ども食堂など、子どもの居場所を点在化して、子どもと家庭を伴走的に支援している。

 

 


中村 尊

NPO法人フリースクール全国ネットワーク代表理事
認定NPO法人チャイルドライン支援センター理事

1967年長崎市生まれ。2004年にNPO法人フリースクール クレイン・ハーバーを設立・理事長就任、2007年にチャイルドラインながさきを設立・共同代表就任。その他、現在はNPO法人フリースクール全国ネットワークの代表理事と認定NPO法人チャイルドライン支援センター理事としても活動中。フリースクールで子どもたちとウサギとネコと笑顔の日々をすごしています。

 

 


石井 正宏

NPO法人 パノラマ 理事長

2000年よりひきこもり支援に取り組むNPOで活動後、予防型支援に取り組むため2009年に起業。2011年から神奈川県立高校で潜在的な支援ニーズにアプローチする図書館での交流相談や有給職業体験バイターンを開始。2014年から校内居場所カフェを開始し、2015年にNPO法人パノラマを設立。横浜北部エリアで小学生から中高年ひきこもりまで途切れのない支援の構築をミッションに活動。令和4年5月に日曜討論出演。フジロックNGO VILLAGEの幹事を務める。1969年東京生まれ。

 

 


西川 正

NPO法人ハンズオン埼玉 副代表理事

学童指導員、出版社、NPO支援センター等を経て、2005年、ハンズオン埼玉を設立。「おとうさんのヤキイモタイム」キャンペーンなど、さまざまな市民参加型のまちづくりのプロデュースに関わる一方、まちづくりや子育て支援の研修等の講師やファシリテーターとして活動。保育所保護者会、小学校PTA、民生委員など地元での活動多数。元恵泉女子学園大学特任准教授。大妻女子大学・立教大学等で非常勤講師。NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会理事、生活協同組合パルシステム埼玉理事。2022年4月からは岡山県真庭市立中央図書館長を兼務。
著書に『あそびの生まれる場所~「お客様」時代の公共マネジメント』(ころから刊 生協総研特別賞受賞)、最新刊に『あそびの生まれる時「お客様」時代の地域活動コーディネーション』(ころから刊)