#学校ムリでもここあるよ2022キャンペーン オープニングイベント参加受付中
子どもの自殺が過去最高に。年間約500人
警察庁の統計によると2020年の児童生徒の自殺者数は499人で1980年以来過去最多となり、翌2021年も473人と高止まりの傾向にあります。
特に夏休みが明ける時期が一年の中で自死率が最も高く、学校という場が、ある子ども達にとって死を選ぶほどの心の負担になり、また周囲にそのことを相談できる関係がないことが想像されます。
私たちはその問題を少しでも解決できないかと考え、2019年より学校や家庭以外でも、安心できる居場所や相談先があることを特設サイトで紹介してきました。4年目となる今年も子どもたちの夏休み明けの時期に合わせてキャンペーンを行います。また、キャンペーン開始のタイミングに合わせ、子どもの自死を社会全体で防ぐためにできることを考えるオープニングイベントを行います。
子どもの気持ちに寄り添い、気づく大人へ
小学校から高校の年代の子どもをもつ保護者の方、その年代の子どもと関わるフリースクールやプレーパーク、こども食堂など、地域の居場所の運営者の皆さん、教員やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど学校関係者、行政の皆さん、地域、家庭、学校で、SOSのサインを発している子どもの気持ちに寄り添い、気づく大人を増やすことで、子どもの自死を社会全体で防ぐことを、一緒に目指しませんか?
今年のオープニングイベントでは、子どもの自死問題に関して日本を代表する識者のお二人をお招きします。このお二人が対談をするというイベントはなかなかない、とても貴重な機会だと考えています。
精神科医の松本俊彦さんからは、なぜ子どもの自死が増えているのかその背景について、学校現場への研修講演活動を多くされている高橋聡美さんからは、具体的な子どものSOSのキャッチの方法や、サインの受けとめ方、子どもの自死を防ぐ効果的な方法について伺います。また、お二人の講演に加えてクロストークを行い、よりこの課題に大人としてどう取り組めるのかを深掘りしていきます。
開催概要
- 日時
- 2022年8月16日(火)14:00〜16:30
- 会場
- Youtubeでのオンライン配信
- 参加費
- 無料
- ※本キャンペーンは皆さんからの寄付のみで運営しています。
ご協力いただける方は、申込サイトで寄付チケットのご購入をお願いします。
→Syncableでも寄付を募っています。こちらもぜひチェックお願いします。 - 参加方法
- チケットサイト(https://cocoaru2022.peatix.com)よりチケットをご入手ください。
- スケジュール(予定。変更になる可能性があります)
- 14:00 開会挨拶、実行委員会よりキャンペーン趣旨説明
14:10 松本 俊彦 氏 講演
14:40 高橋 聡美 氏 講演
15:10 クロストーク(+質疑応答)
16:20 総括
16:30 閉会 - 主催団体
- #学校ムリでもここあるよ2022キャンペーン実行委員会
登壇者プロフィール
松本 俊彦
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長
1993年佐賀医科大学卒業。神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所の司法精神医学研究部専門医療社会復帰研究室長、同 自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、副センターなどを経て、2015年より現職。2017年より国立精神・神経医療研究センター病院薬物依存症センター センター長を併任。日本精神科救急学会理事、日本社会精神医学会理事、日本学術会議アディクション分科会特任連携委員。
主著に、「自分を傷つけずにはいられない~自傷から回復するためのヒント」(講談社, 2015)、「もしも「死にたい」と言われたら~自殺リスクの評価と対応」(中外医学社, 2015)、「薬物依存症」(筑摩書房, 2018)、「誰がために医師はある~クスリとヒトの現代論(みすず書房, 2021)などがある。
高橋 聡美
中央大学人文科学研究所 客員研究員
一般社団法人 髙橋聡美研究室 代表
自衛隊中央病院高等看護学校卒。国立精神・神経センター国府台病院 精神科病棟・心療内科病棟で看護師としてメンタルへルスに長年関わる。2003年~2005年 スウェーデンでメンタルヘルス制度について調査。帰国後、宮城大学 看護学部 精神看護学領域で看護教育に従事する傍ら県内の自殺予防活動に着手。2011年 仙台在住中に311大震災を経験し、その後は被災地の遺族ケアを実践中。2020年4月より中央大学人文科学研究所 客員研究員。2021年5月に一般社団法人 高橋聡美研究室を設立。BPO(放送倫理・番組向上機構)委員、前防衛医科大学校 精神看護学 教授。
主著に、「教師にできる自殺予防 子どものSOSを見逃さない」 (教育開発研究所、2020)、「大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本 グリーフケア 理解と接し方」(株式会社法研、2022)、「地域でできる自殺予防 基礎からわかるゲートキーパーの役割」(日本医学出版、2022)などがある。
生駒 知里
FUTURE DESIGN/多様な学びプロジェクト 代表
川崎市在住。0歳から中学1年生まで7児の母。「孤独な子に寄り添える大人になりたい」と『川崎市子ども夢パーク』のオープニングスタッフとして就職。出産を機に退職、第1子目の長男が小1の秋から学校に行かなくなったことで焦りや不安を感じる日々を過ごし、在宅スクーラーの心理的・物理的ケアが少ないことを身をもって経験。子ども達が街を学び場に活動し、「不登校」の社会のイメージを変える『多様な学びプロジェクト』を2017年より始動。上の4人の子はフリースペース、ホームエデュケーション、学校と、学びの場にとらわれず育っている。