#学校ムリでもここあるよキャンペーン2024 オープニングイベント開催決定
「学校に行きたくない」という、子どもたち
大人の自死が減っている一方で、10代の自死は2010年以降増加し続けています。10代の死因の1位が自殺の国は、先進国7カ国の中で日本だけです。厚生労働大臣の指定法人・いのち支える自殺対策推進センターは過去12年間の自殺者の記録をもとにかつてない規模で分析を行いましたが、その中で10代の自殺が多く起きる時期は夏休み明け(令和元年は休校明けと夏休み明けの2つの山)、登下校の時間帯で、自殺をする前の1番多い発信は「学校に行きたくない」でした。学校という場が、ある子ども達にとって死を選ぶほどの心の負担になり、また周囲にそのことを相談できる関係がないことが感じられます。学校に行きづらさを抱えながら通っている子が中学生の約1割程度存在していることも、最近の調査でも明らかになっています(2018「不登校傾向にある子どもの実態調査」日本財団)。
私たちはその問題を少しでも解決できないかと考え、2019年より学校や家庭以外でも、安心できる居場所や相談先があることを特設サイトで紹介するキャンペーンを展開してきました。また、キャンペーン開始のタイミングに合わせ、子どもの自死を社会全体で防ぐためにできることを考えるオープニングイベントを行ってきました。
夏休み明けの子ども・若者の心を守るために
今年のオープニングイベントのテーマは「夏休み明けの子ども・若者の心を守るために」です。生きづらさ、また(学校に)行きづらさを感じている子どもや若者は、特に夏休み明けの時期に精神的なストレスや困難に苦しんでいます。しかし、それを個人の問題ではなく社会の構造的な問題として捉えることが重要だと考えます。そこで、教育システムや社会的プレッシャーが子ども・若者、そしてその保護者に与える影響について、調査や統計、実際の体験談をもとに学び、子どもや若者のストレスや困難を理解し、周りにいる大人としてできることを考えます。
子どもをもつ保護者の方、さまざまな地域の居場所で子どもと関わる皆さん、教員やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど学校関係者、行政の皆さん、生きづらい、行きづらい子どもたちの心を一人でも守れるように、一緒に学びませんか?
開催概要
- テーマ
- 「夏休み明けの子ども・若者の心を守るために」
- 日時
- 2024年8月20日(火)19:30〜21:30(予定)
- 会場
- Youtubeでのオンライン配信
※Youtubeにアーカイブが残りますので、後日の視聴も可能です。 - 参加費
- 無料
※寄付にご協力いただける方は、寄付チケットのご購入をお願いします。
※Peatixでお申し込みいただくと配信URLをご案内します。 - スケジュール(予定。変更になる可能性があります)
- 19:30 開会挨拶、実行委員会よりキャンペーン趣旨説明
19:35 基調講演
19:55 ゲスト自己紹介
20:10 パネルディスカッション
20:55 質疑応答
21:20 クロージング
21:30 閉会 - 主催等
- 主催 NPO法人多様な学びプロジェクト
共催 #学校ムリでもここあるよキャンペーン実行委員会
協力 NPO法人 フリースクール全国ネットワーク
NPO法人チャイルドライン支援センター
助成事業 令和6年度 独立行政法人 福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
登壇者プロフィール
鈴木 洋平
NPO法人 自殺対策支援センター ライフリンク 情報デザイングループ グループ長
1988年横浜市生まれ。2012年ビジネス雑誌を手がける出版社に入社し、編集者に。その後、社会問題について発信するWebメディアで編集者/記者として、子どもの自殺問題をはじめ、さまざまな社会問題を取材。2021年から家族の事情でアフリカ・セネガル在住となり、2年間の専業主夫期間を経て、2023年よりNPO法人ライフリンクに入職。ライフリンクでは、生きるのがしんどい子ども・若者のためのWeb空間『かくれてしまえばいいのです』の運営や団体内外への情報発信、相談事業の運用などに関わる。
今 じんこ
小6・小3の兄弟の母。
Instagramとブログを中心に漫画を発信している。
2023年4月に【学校に行かない君が教えてくれたこと〜親子で不登校の鎧を脱ぐまで】をオーバーラップから出版。
長男が小1の5月に学校に行かない宣言。五月雨登校、別室登校など、四苦八苦して親子で迷い悩みながら、学校に行かない選択をして笑顔になるまでの体験を綴った実録コミックエッセイ。
「不登校が問題なのではなく、不登校を問題だと思い込む大人が不登校を問題にしている」というメッセージを込めた本作は、当事者に限らず大人にも子どもにも共感を集め、教育機関等でも広く読まれている。続々と重版し発売1年で5刷。
東京都教育委員会が行う不登校支援VLP(バーチャル・ラーニング・プラットフォーム)内でも閲覧が可能。
Forbes JapanやTBSを始め、多くのメディアに掲載、出演。
前北 海
NPO法人多様な学びプロジェクト 副代表理事
中学1年生の時に不登校になり、2年間の引きこもりを経験。その経験から、不登校の子どもたちの居場所を作るべくフリースクールを立ち上げる。2021年からはフリースクールを作りたい人などへアドバイスや支援をするフリースクールのコンサルタントなども行なっている。
関戸 博樹
~人、環境、社会から遊びを引き出す!~
NPO法人 日本冒険遊び場づくり協会 代表
プレイワーカー (フリーランス)
大学で福祉を学ぶ中、冒険遊び場づくりの活動と出会い「住民が子どもの遊び場について考え活動することを通じて、自治の力が回復し地域が元気になっていく」ことに大きな魅力を感じる。渋谷はるのおがわプレーパークの常駐プレーリーダーとして8年間従事。その後、長男が1歳半の時から2年間を主夫として過ごし、子育てを経験する。現在はフリーランスになり、様々な遊び環境づくりを中心に人材育成や子育て講座なども行っている。2男1女の父でもあり、長男と長女の不登校に関して親として当事者経験も持っている。著書として「子どもの放課後にかかわる人のQ&A50」(学文社・共著)。こども家庭庁こどもの居場所部会臨時委員。